男女平等の度合いを示す「ジェンダー・ギャップ指数」(世界経済フォーラム調べ)で、日本は153カ国のうち121位です。
これは日本にとって過去最低で、どんどん日本のジェンダー・ギャップ指数は下降しています。サービス産業のユーザーは約7割が女性なのに、日本ではそれを生み出す企業や、政治・経済の幹部に女性がいません。
日本のジェンダー・ギャップ指数が低い理由を政治や男性のせいにしても何も変わらない。だから、未来の日本のためにできること、女性達ではじめよう!
10年後、20年後、日本のジェンダー・ギャップ指数を上げていくために。私達で、未来の子供達のために出来ることを取り組んでいきましょう!
ジェンダーギャップ指数とは
ジェンダー・ギャップ指数とは、世界各国において1年間で生じた男女間格差を測った指数をのことを呼びます。
指数を算出するにあたり、14項目の集計には、項目ごとの偏りを考慮し重み付けがされており、すべてのスコアにおいて値が1に近くほど男女平等に、値が0に近づくほど男女間格差が大きくなると判断されているのです。
指数を計算するジャンルは以下となります。
分野 | 内容 |
経済参加 | 経済参加率・同一職での賃金格差・収入格差・管理職の男女比・専門職や技術職の男女比 |
教育 | 識字率・初等教育進学率・中等教育進学率・高等教育進学率 |
保険 | 出生時の男女比・健康寿命 |
政治参加 | 閣僚の男女比・過去50年間の首相の男女比 |
上記の項目を総合的に判断した上で、国によって順位付けされているのが「ジェンダー・ギャップ指数」です。(出典:世界経済フォーラム(WEF)
ジェンダーとは何か
みなさんは子供の頃からこんなことを言われたり、聞いたりしたことはありませんか?
「女らしくしなさい。」
「女の子なんだから、ちゃんと家のお手伝いをするのよ。」
「男の子なんだから泣いちゃダメ。」
「女性は子供を産み育てるために存在している」
「育児をするのだから、家庭にいるのが女の義務だ」
「男は妻子を養うものだ」
ある性別を特定の役割に結びつけたり、男だから、女だから〇〇すべきと考えたり、性別によって行動を求めたりするような考え方を指す言葉として「ジェンダー」という概念があります。
生物学的な相違から生ずる「オス」「メス」は生まれながらに持っている「性/セックス」ですが、人間は何万年もの間、動物たちとは違う高度な社会・文化を発展させてきました。そして動物的な性差の上に、文化的・社会的・政治的・心理学的な性差の構造を築き上げてきました。これを「ジェンダー」といって「性差/セックス」とは区別しています。
ジェンダーは、「男性だから・女性だから」、と枕詞がついて「こうあるべき」姿として、それぞれが所属する社会や文化から規定され、表現され、体現されます。それは、服装や髪形などのファッションから、言葉遣い、職業選択、家庭や職場での役割や責任の分担にも及び、更に、人々の心の在り方や、意識、考え方、コミュニケーションの仕方にまで反映されます。
私たちはそれぞれ個性を持っているのに、男女という2つに振り分けられ、役割や行動に制約を受けがちです。制度・習慣・思想・道徳によって作り出された「女性の役割と性格」を求められることが生きづらさに繋がっている場合もあります。また男性も、男らしさを求められることで生きづらさに繋がっていることもあります。
「男らしさ」や「女らしさ」は、40代50代の私たちが子供の頃から言われ続けていた言葉です。お父さんは外で働きお金を稼ぎ家族を養い、お母さんは家事や子育てをして家庭を守る、それが当たり前のこととして育った方も多いのではないでしょうか。
自分が何に縛られて生きているのかを理解することで、これまで感じてきた「生きづらさ」を解消するヒントがみつかるかもしれません。まずはジェンダーについて知ることから、はじめましょう!